- 検索意図ってどんなもの?
- 検索意図を考えることはSEOにおいて重要なの?
- 具体的に検索意図をどうやって調べれば良いの?
かんたんに言えば、検索意図とは「読者が検索する目的」のことです。
検索意図を深く考え、検索意図を満たす記事を書くことはSEOにおいて非常に大切です。
検索意図を満たす記事を書くことで、読者の満足度が上がりSEOの評価が向上するからです。
この記事ではGoogle公式が公開しているSEO情報などを元に、検索意図の重要性・調べ方・活用方法について解説します。
検索意図とは?2つの事前知識
SEOにおける検索意図の重要性
検索意図を調べる5つの方法
この記事を読めば、検索意図の基礎知識・重要性・調べる方法がわかり自分でも実践できるようになります。
読者が検索する理由を深く考え、それを満たす記事を書くことがSEOにおいて非常に重要になります。
運営者プロフィール・Twitter(@shibayu_blog)
検索意図とは読者が検索する目的のこと【2つの事前知識も紹介】
検索意図とは、かんたんに言えば読者が検索をする目的(ニーズ)です。
読者は何かしらの目的(悩み・疑問解消など)を持って、Googleで検索をしてます。
読者がどんな目的を持ってGoogleで検索しているのか。
その「目的」=「検索意図」となります。
読者の検索意図を考える前に、知っておくべき事前知識を2つ解説します。
- 読者が検索する4つの瞬間
- 検索意図の2つの種類
検索意図を考えるうえで必ず役に立つ知識です!
読者が検索する4つの瞬間【マイクロモーメント】
Googleは読者の検索行動が高まる4つの瞬間(=マイクロモーメント)を提唱しています。
この4つの瞬間を知っておくだけでも検索意図を把握しやすくなります。
- know(知りたい)
○○について知りたい - go(行きたい)
○○(場所・サイト)へ行きたい - do(やりたい)
○○がやりたい - buy(買いたい)
○○がほしい、買いたい
上記4つの瞬間に読者は検索行動を取るとされています。
The Basics of Micro-Moments|Google(外部リンク・全文英語)
それぞれの具体例を紹介します。
◆know(知りたい)
- 「ペーパードリップとは」
- 「コーヒー 抽出方法 種類」
- 「今日の天気」
◆go(行きたい)
- 「喫茶店 東京」
- 「カフェ おしゃれ」
- 「楽天市場 ログイン」
◆do(やりたい)
- 「コーヒー 淹れ方」
- 「ブログ 開設方法」
- 「バンジージャンプ 東海地方」
◆buy(買いたい)
- 「コーヒー おすすめ 器具」
- 「テント 低予算」
- 「美味しいプリン 東海地方」
検索意図を考えるときには、読者が検索する4つの瞬間を頭に入れておきましょう。
検索意図には「顕在・潜在」の2種類がある
検索意図には以下の2種類があります。
- 顕在意図
- 潜在意図
※顕在ニーズ・潜在ニーズとも呼ばれます。
それぞれ解説していきます。
顕在意図=検索した時点での検索意図
顕在意図とは、読者が検索した時点での検索意図のことです。
基本的に顕在意図は検索キーワードから直接読み取ることが出来ます。
- 「ダイエット 簡単」の場合
読者の顕在意図は、
「簡単に痩せられる方法が知りたい」
となります。
ビッグキーワード※は検索意図が多い!
※簡単に言えば「1単語・検索数が多いもの」
「筋トレ」、「ダイエット」など
ビッグキーワードの場合、キーワードから全ての検索意図を直接理解するのは困難です。
(特に初心者はビックキーワードは狙わないことをおすすめ)
(例)「筋トレ」
- 筋トレの正しいやり方は?
- 筋トレの継続方法は?
- 筋トレのメリットは?
- 筋トレに必要な食事は? など
挙げればキリがありません。
キーワードについては詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
潜在意図=記事を読む中で新たに生まれる検索意図
潜在意図とは、読者が記事を読む中で新たに生まれる検索意図のことです。
潜在意図は検索キーワードから直接読み取ることがむずかしいため、想像や後述する方法で調べるしかありません。
- 「ダイエット 簡単」の場合
読者の潜在意図は、
- スキマ時間で行えるダイエット方法は?
- 短い時間で確実に結果を出せるダイエット方法は?
- ダイエットを継続できるコツは?
- ○○って書いてあるけど具体的には?
- そのダイエットにかかる期間は?
SEOにおいて検索意図を満たすことは超重要
SEOにおいて読者の検索意図を満たすことはとても重要な要素です。
検索意図を満たす記事を書くことで読者満足度が向上し、Googleからいい記事だと評価されるからです。
Googleが掲げる10の事実の中にも以下のような記載があります。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。(以下略)
Googleが掲げる10の事実
読者を満足させられる記事を書くことが上位表示への第一歩になります。
じゃあ具体的に検索意図を満たす記事ってどういう記事なの?
検索意図を満たす記事とは、読者に再検索をさせない記事のことです。
読者が再検索をしないということは、読者が知りたいことが解決したということです。
読者が知りたいことが解決したということは、読者が満足したということになります。
逆に再検索するときというのは、その記事だけではよくわからない部分があったということです。
自分が検索する場面を思い浮かべてみてください。
「知りたいこと」に対する検索結果が「満足するもの」だったら同じようなキーワードで再検索しませんよね。
先程説明したとおり検索意図を満たすことで再検索の確率を下げることが出来ます。
再検索をされない記事は読者満足度が高い記事であるとGoogleに判断されるため、
検索意図を満たすことはSEOにおいてとても重要な要素になります。
読者の検索意図を読み取る5つの調べ方
検索意図を調べるための事前準備と検索意図を調べる具体的な方法を解説します。
難しそうと感じるかもしれませんが、実際に考えてみることでだんだんできるようになっていきます。(筆者もまだまだ勉強中です。)
1つずつでもいいので実践してみてください。
ターゲットを明確にする
- 検索キーワード
- 検索上位の記事
- ユニバーサル検索とバーティカル検索
- Yahoo!知恵袋・Twitter
- 自分の経験
【事前準備】ターゲットを明確にする
検索意図を調べる事前準備として、まずはターゲット※を決めましょう。
※読んでもらいたい相手のこと
検索意図を調べる前にターゲットを決める理由は、ターゲットによって検索意図が変わるからです。
「コーヒー初心者」に向けた「おすすめの淹れ方」記事
➡とにかくわかりやすく知りたい。
「コーヒー中級者」に向けた「おすすめの淹れ方」記事
➡高度な知識も知りたい。
上記2つでは、記事内で解説する内容が異なります。
(事前知識・疑問を持つポイントが違うため)
検索意図を調べる前にはどんなターゲットに向けた記事なのかを必ず明確にしてください。
①検索キーワードから読み取る
検索キーワードから検索意図を読み取ることができます。
検索キーワードは読者の知りたいこと(悩み)が凝縮されたものだからです。
読者が何を思ってそのキーワードで検索しているかを考えれば、読者の検索意図が見えてきます。
キーワードについて詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
そうは言っても具体的にどうやってキーワードを調べて検索意図を考えるの?
検索キーワードを調べるには以下の3つの方法があります。
それぞれ簡単に説明します。
- サジェストキーワード(候補キーワード)
- 関連キーワード
- 関連キーワード取得ツール(ラッコキーワード)
サジェストキーワード(候補キーワード)
サジェストキーワード(候補キーワード)は、検索バーにキーワードを入力することで候補として表示されるキーワードです。
関連キーワード
関連キーワードは検索結果の一番下に表示される検索したキーワードに関連するキーワードです。
関連キーワード取得ツール(ラッコキーワード)
関連キーワード取得ツールは関連キーワードを一括で取得できるツールです。
いちばん有名なものはラッコキーワードです。(完全無料)
ツールの使い方について詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
上記の方法で検索キーワードを把握したら、そのキーワードを元に検索意図を考えます。
◆おすすめの方法
「コーヒー 初心者 淹れ方」の例で検索意図を考える方法を解説します。
①顕在意図はキーワードをつなげて(並べ替えて)把握
顕在意図は検索キーワードを並べ替えてつなげることで見えてきます。
今回の例では
「”初心者“でもできる”コーヒー“の”淹れ方“」を知りたい。となります。
②潜在意図は2つの切り口で考える
(1)じゃあなんでそれを知りたいの?
読者が知りたい理由を深堀りすることで潜在意図が見えてきます。
深堀りしていけばしていくほど読者の本質的な目的が見えてきますよ。
今回の例では
「初心者だけどある程度上手にコーヒーを入れられるようになりたい。」となります。
(2)読者が「行動」するために必要な情報は?
読者が行動にいたるまでに必要な情報をもれなく提供してあげれば、読者が満足してくれる可能性は高まります。
今回の例では
- 0から始めるのに必要な道具
- 初心者におすすめの道具
- 初心者におすすめの豆
- 初心者におすすめの抽出方法
などがあげられます。
上記の方法で考えれば、検索キーワードから読者の検索意図を調べることが出来ます。
②検索上位の記事内容から読み取る
検索上位10位以内(1ページ目)の記事内容から検索意図を読み取ることができます。
上位表示できる記事
=SEOでの評価が高く読者満足度の高い記事
検索上位の記事に書かれている内容は、読者が満足する記事の「模範回答」であり、読者にとって必要な情報になります。
読者にとって必要な情報がない記事は上位表示することが出来ません。
検索上位10位以内(1ページ目)の記事を参考に、必要な情報を記事に盛り込むようにしましょう。
公式サイトは参考にしない。
公式サイトはドメインパワー※が高いため、上位表示できています。
個人ブログで上位にいるサイトを参考にすることをおすすめします。
※サイト・ブログの力のこと(高いほど上位表示しやすいです。)
上位記事を参考にしろって言われるけど参考とパクリの線引が難しい!
そんな方におすすめの方法はこちらです。
◆おすすめの方法
検索上位10位以内の見出しH2の共通項目を探す
H3、H4、文章を読んでしまうとどうしても記事内容が似てしまうおそれがあります。
H2だけに絞って参考にすれば、記事に書いてある大まかな内容のみを把握できるため自分の言葉で文章を書くことが出来ます。
「文章」ではなく、読者に必要な情報の「項目」だけを参考にしましょう!
ブログ研究時は文章を参考にするのはOK!
検索意図を把握するときに文章まで読むと、内容が似てしまうため注意!
③ユニバーサル検索とバーティカル検索から読み取る
ユニバーサル検索とバーティカル検索から検索意図を読み取ることが出来ます。
横文字でむずかしそうですが、かんたんなので安心してください。
それぞれの説明と活用方法を解説します。
ユニバーサル検索
ユニバーサル検索は通常の検索結果のことです。
Googleの検索結果には、記事のリンクに加えて関連性のあるカテゴリ(画像、動画など)が合わせて表示されます。
※表示されるカテゴリーはキーワードによって違います。
狙っているキーワードにおいて、どのカテゴリが表示されるかを確認することで読者に必要な情報を把握することが出来ます。
「コーヒー 淹れ方」の場合
動画や画像が検索画面に表示されています。
ということは、動画や画像を含んだ記事を読者が求めている可能性が高いということがわかります。
狙ったキーワードで表示されるカテゴリを確認して、読者が求めている情報を記事に含めるようにしましょう。
バーティカル検索
バーティカル検索は検索した際に検索窓の下に出てくるカテゴリ一覧のことです。
検索キーワードによって表示順番が異なり、左に行くほど関係性が高くなります。
狙っているキーワードにおいてどんな順番でカテゴリが表示されるかを確認することで読者に必要な情報を把握することが出来ます。
「コーヒーメーカー」の場合
左からショッピング、画像、ニュース、動画の順に表示されます。
ということは、価格・口コミ・購入方法・画像を含んだ記事は読者満足度が高くなる可能性が高いということがわかります。
キーワードごとのユニバーサル検索を確認して、読者が求めている情報を記事に含めるようにしましょう。
④Yahoo!知恵袋・Twittterを使って読者の悩みをリサーチする
Yahoo!知恵袋・Twitterを使用することで読者が持っている悩みをリサーチすることが出来ます。
それぞれ解説します。
Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋はQ&Aサービスです。
Yahoo!知恵袋は疑問に思っていることを質問したり、知っている事柄についての質問に回答することで、参加している方がお互いに知恵や知識を教えあい、分かち合えるサービスです。
Yahoo!知恵袋 – みんなの知恵共有サービス
Yahoo!知恵袋は悩みの宝庫です。
このサービスを利用することで、読者の悩みや知りたいことを文章で直接知ることが出来ます。
また、回答に対する補足質問や質問者のお礼コメントも載っているため、どんな回答であれば読者が満足するのかを知ることが出来ます。
「コーヒー 淹れ方」のQ&A(例)
「コーヒーの冷めない淹れ方・コツが知りたい」というニーズがわかると思います。
記事内で「冷めないコーヒーの淹れ方」について書いてあげれば、読者満足度が向上する可能性が高くなります。
◆使い方
①以下リンクでヤフー知恵袋へ移動する。(ログイン不要+無料で利用可)
Yahoo!知恵袋 – みんなの知恵共有サービス(外部リンク)
②検索窓で狙ったキーワードを検索する。
表示される質問をクリックすれば質問内容・回答・コメントを確認することが出来ます。
twitterを利用することで読者が持っている悩みを「リアルタイムで」リサーチすることが出来ます。
twitterはヤフー知恵袋よりも投稿のハードルが低いため、細かい悩みをキャッチできます。
デメリットはQ&A形式ではないため、検索意図の把握には関係ないツイートも多いところ(取捨選択が必要)
Yahoo!知恵袋の補佐として使うことをおすすめします。
ツイートに関するコメントがあれば、そのコメントが役に立ったのか・他にも質問が出てきたのかがわかります。
「テント おすすめ」のツイート(例)
「低予算のおすすめソロ用テントが知りたい」というニーズがわかると思います。
記事内で「低予算のおすすめソロ用テント」について書いてあげれば読者満足度が向上する可能性が高くなります。
◆使い方
①以下リンクでTwitterに移動する。
ログインしない場合でも使用することも可能です。(ログイン有無に関わらず無料)
②検索窓で狙ったキーワードを検索する。
検索すると該当するツイートが表示されます。
⑤自分の経験から考える
あなた自身の経験から検索意図を考えてみましょう。
そうすることによって、他のサイトにはない情報を盛り込んだ記事を書くことできます。
今まで解説した4つの方法では、他のサイトとの差別化が出来ません。
上位表示しているサイトも同じように検索意図を考えているからです。
◆おすすめの切り口
あなた自身が「困ったこと・わからなかったこと」から考える。
あなた自身が困ったこと・わからなかったことは、これから記事を見に来てくれる読者も悩んでいるポイントになります。
当時の自分を思い出して、自分がどんな問題を抱えていたのかを「深く」考えてみましょう。
自分の経験から検索意図を考えることで、他のサイトとの差別化を図りましょう。
まとめ|読者の検索意図を満たすコンテンツで読者満足度を上げよう
読者の検索意図を満たすことは、スタートラインに立つことです。
検索意図を満たす記事をかけているからこその上位表示です。
少しでも読者が「ん??」となるポイントを減らして、読者が満足する記事を届けましょう。
検索意図とは「読者が検索する目的(ニーズ)」のこと。
◆読者が検索する4つの瞬間
- know(知りたい)
○○について知りたい - go(行きたい)
○○(場所・サイト)に行きたい - do(やりたい)
○○がやりたい - buy(買いたい)
○○がほしい、買いたい
◆検索意図の種類
- 顕在意図
=検索した時点での検索意図 - 潜在意図
=記事内で新たに生まれる検索意図
- 検索キーワード
- 検索上位の記事
- ユニバーサル検索とバーティカル検索
- Yahoo!知恵袋・Twitter
- 自分の経験
検索意図を満たしたコンテンツで、読者の満足度を向上させましょう!
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